秋真っただ中、朝晩冷える冬も近づく頃ですね。

あたたかいものを、ホッと一息といきたいところですが、「女性の肌は秋に老ける」といわれていることをご存知ですか?

きれいな肌を保つには化粧品も必要ですが、食生活も関係しています。

そこで今回は、甘酒と美肌についてみてみましょう。

肌のシミ対策に甘酒?

今月になって、シミやくすみが目立つようになっていませんか?夏の紫外線ダメージが出てくるのは秋です。

化粧品でアフターケアも必要でしょうが、合わせて食生活も意識してみましょう。

夏の時期、夏バテ予防に飲むイメージが強い甘酒は、実は肌ケアにも役立つ成分が含まれます

杜氏(酒造り職人)の手は、“白く美しい”と聞いたことがあるかもしれません。

これはなぜかというと、麹を触っているからです。

麹にはコウジ酸が含まれ、これにはシミの原因となるメラニンを生成する酵素(チロシナーゼ)を抑える働きがあります。

つまり美白効果があることがわかっており、美白化粧品にも配合されている成分になります。

また、麹によって作られるフェルラ酸にも、メランニン色素を抑える働きが確認されているほか、抗酸化作用や抗炎症作用もあるとされています。

甘酒で便通がよくなる!?

甘酒の麹パワーはほかにもあります。

それは、麹の発酵によって作られるオリゴ糖です。

オリゴ糖は腸内細菌のエサになり、腸内環境をととのえるのに役立つ成分。

便秘と肌荒れには関係があると知られていますが、逆に、腸内環境をととのえることで肌の状態を改善することも可能です。

よって、甘酒を飲むことは便秘の予防や改善、ひいては肌の状態をよくすることにもつながるでしょう。

美容におすすめ!甘酒ヨーグルト

甘酒は、体の内から美肌に導いてくれるのに役立つ食材ですが、食べ方としてはヨーグルトと組み合わせる「甘酒ヨーグルト」がおすすめです。

甘酒に含まれるオリゴ糖と、発酵食品であるヨーグルトを合わせることで、より腸内環境がととのいやすくなることが期待できます。

目安としては、ヨーグルトと甘酒を1:1の分量で。お好みで量を加減してください。バナナにもオリゴ糖は含まれるので、バナナをトッピングするのもよいですよ。

まとめ

秋は、夏の紫外線ダメージが肌に出やすい時期です。その点、人気の甘酒は体の中から美肌に役立つといえるでしょう。

甘酒に含まれるコウジ酸やフェルラ酸には、シミの原因になるメラニン色素を抑える働きがあったり、オリゴ糖は腸内環境をととのえることによって肌ケアにつながったりと、甘酒には美容につながる成分がいくつも含まれます。

夏のイメージがある甘酒ですが、冬の前にお肌のために取り入れるという方法もよいかもしれません。


管理栄養士
長 有里子

sazukaru代表。管理栄養士。 39歳で体外受精を経験し、40歳で第一子を出産。自身の経験から、不妊治療をされている方に向けた「授かるごはん」講座を主宰する。 人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴をもち、現在は雑誌やサイトの栄養監修なども手掛ける。

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