環境問題への意識が高まっています。皆さんはどんなことを心がけていますか? 今回は、日ごろからできるエコな活動について、野菜クズを育てる”リボベジ”を取り上げてみましょう。

リボベジとは?

料理をすると、野菜のヘタや芯の部分が残りますよね。いわゆる野菜クズですが、これを水につけて育てることを”再生栽培”といいます。 最近ではこの再生栽培は、エコへの関心の高まりからリボーンベジタブル、略して”リボベジ”と呼ばれるように。
一般的な園芸と違い、土やプランターなどを準備する必要はなし。水を与えるだけの水耕栽培なので、育てるのが簡単です。 コロナ禍のステイホームをきっかけに注目が高まったようです。

にんじんのリボベジ

今回は、身近な野菜のにんじんでリボベジにトライしてみました。

1.にんじんは上部を約1センチ残して切る。
2.茎が水につからないよう、水につける。
3.数日で茎の脇から新しい芽がのびてくる。

何センチ育たないと食べられないということはありませんので、食べられそうだと感じたら収穫してOKです

身近な野菜のリボベジと育てるポイント

一番メジャーなリボベジは、豆苗でしょう。実践されている方も多いはず。
豆苗は、根元から4-5センチを目安(節を残して)に茎を切ります。すると節から新しい芽がのびてきます。水は豆苗の豆が水につからないようにしましょう。

また、大根やかぶ、葉ねぎやレタスなどでもリボベジを行うことができます。

たとえば葉ねぎは根元3センチくらいの長さで切り、根は1センチほど残して切り落とします。これを器に入れ、水は根がつかる程度に入れておくと、新しい芽が伸びてきます。
レタスは外側の葉をとり、芯と葉を5枚ほど残します。水位は芯がつかる程度。中心から新しい葉が出てきますので、外側の葉から食べましょう。

ポイントは、水替えを毎日行うこと。リボベジは浅い器でできるので、大量の水は必要ありません。
ぜひ気軽にエコに取り組んでみましょう!

まとめ

エコへの関心の高まりから、野菜クズを育てるリボーンベジタブル、略して”リボベジ”が話題になっています。
一番わかりやすいのは、豆苗でしょう。豆苗を切っても、水につけておけばまた再生するのは有名ですよね。
実は、根菜やねぎ、レタスなどもこの要領でできるのです。
普通の園芸と違い、必要なのは浅い器と水。キッチンまわりで気軽に育て、薬味や料理に活用することができますよ。

朝日小学生新聞2022年5月号

参考


管理栄養士
長 有里子

sazukaru代表。管理栄養士。 39歳で体外受精を経験し、40歳で第一子を出産。自身の経験から、不妊治療をされている方に向けた「授かるごはん」講座を主宰する。 人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴をもち、現在は雑誌やサイトの栄養監修なども手掛ける。

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