春キャベツがおいしい季節です。キャベツは普段の食生活に取り入れやすい野菜。しかも他の野菜ではとりにくく、キャベツならではのうれしい成分が含まれます。

市販の胃腸薬の成分にも含まれるこの栄養素についてみてみましょう。

キャベツから発見された栄養成分とは?

一年中手に入りやすく、生でも加熱をしてもおいしいキャベツ。季節によっても味わいは違い、とくにこの時期は春キャベツ(新キャベツ)とも呼ばれ、やわらかくてみずみずしいのが特徴です。

さて、キャベツならではの成分としてはビタミンUがあります。ビタミンUはキャベツから発見された成分で、キャベジンとも呼ばれています。 ビタミンUは胃酸の分泌を抑え、傷ついた胃腸の粘膜の回復にも効果があるとされています。

また、他の食材ではとりにくい成分なので、キャベツ特有といってもいいでしょう。

コールスローなら、ごまをプラス

ビタミンUの作用を有効に利用するなら、生食がベスト。なかでもおすすめなのが、コールスローです。
コールスローは定番料理なのでよく作られる方もいらっしゃるはずですが、相性が良く、より栄養価を高めるなら、ごまを加えてみましょう。

ごまは食物繊維の他、カルシウムや鉄分などのミネラルを多く含む食材です。粒のままだとよく噛まないと消化されにくいので、消化吸収の面も考えるなら、すりごまやごまペーストがよりおすすめです。

キャベツのおすすめ保存法

クスパの先生方なら、キャベツを1玉買われることも多いかと思います。 1玉を保存する場合は、芯をくり抜き、濡らしたペーパーを詰めて冷蔵庫で保存をすると鮮度が長持ちします。
また、使い切れなさそうなときは、冷凍保存を。 ざく切りにして冷凍をしておくと、手軽に使えます。凍ったまま炒めたり蒸したりしてもおいしくいただけますし、湯をかけるだけで茹でたような食感に。
今がおいしいキャベツを無駄なく使い切りたいですね。

まとめ

身近な食材のキャベツですが、キャベツ特有ともいえる成分としてビタミンUがあります。 ビタミンUはキャベツから発見された成分。キャベジンとも呼ばれ、胃腸薬の成分として使われることもあり、胃腸の健康に役立ちます。

このビタミンUを効率よく摂取するなら、生食がおすすめ。付け合わせの千切りはもちろん、定番のコールスローなどで、おいしく成分をとれると良いですね。

旬の野菜の栄養事典(女子栄養大学名誉教授 吉田企世子監修/X-Knowledge)
参考

管理栄養士
長 有里子

sazukaru代表。管理栄養士。 39歳で体外受精を経験し、40歳で第一子を出産。自身の経験から、不妊治療をされている方に向けた「授かるごはん」講座を主宰する。 人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴をもち、現在は雑誌やサイトの栄養監修なども手掛ける。

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