このシーズンは、店頭にさまざまな種類のりんごが並んでいます。

りんごはシャリシャリ感とほのかな酸味、さわやかな甘みで人気の果物ですが、今の時期ならではのりんごのメリットをご存知ですか?

りんごを食べて、ダイエット? 美白も?

「1日1個のりんごは医者を遠ざける」という西洋のことわざがあります。これは、日常的にりんごを食べていると、病気にならないという意味です。

実際、りんごにはさまざまな成分が含まれており、生活習慣病や便秘の予防、疲労をやわらげるなど、健康のサポートに役立つフルーツです。


その中でも近年注目されているが、りんごに含まれるポリフェノールである“リンゴポリフェノール”です。

「果物を食べると太る」といわれることがありますが、リンゴポリフェノールには体脂肪をためにくくする作用があったり、血糖値の上昇を抑えたりする働きがあるとわかってきました。
つまり、リンゴポリフェノールによってダイエットが期待できるのです。

またこのリンゴポリフェノールはメラニンの生成を抑え、美白につながるという報告もあるため、女性の美容をトータルでサポートしてくれる果物といえるかもしれません。

りんごと血圧の関係

まだお正月気分が抜けず、ついついお酒を飲みすぎてしまう方はいませんか?

そんな方におすすめの果物も、りんごになります。

飲酒をするときはどうしても濃い味のおつまみを求めてしまうものですが、塩分のとり過ぎは高血圧のもと。

その点、りんごには余分な塩分を排出するカリウムが多く含まれます。りんごの産地では高血圧の人が少ないというデータがあるのですが、これはりんごのカリウムが影響を与えているのではないかと考えられています。

食べるときは“スターカット”で!

男女問わず、りんごはまさに“医者を遠ざける”果物。では、そんなりんごを無駄なく食べるにはどうしたらよいでしょうか?

おすすめは、輪切りにして食べること。


りんごを横にして、お好きな幅でスライスしてみてください。この切り方は、芯の部分が星のマークに見えることから“スターカット”と呼ばれており、芯の近くまで食べることができる食べ方になります。

りんごポリフェノールは皮の部分にも含まれるので、もちろん皮はむかずにスライスしましょう。皮の面積が少なくなる切り方なので、皮が苦手な方でも食べやすいですよ。

まとめ

みかんにはさまざまな健康効果が確認されていますが、そのひとつに花粉症予防作用があります。
みかんに含まれるノビレチンという成分は、鼻水やくしゃみの原因物質であるヒスタミンの放出をブロックするため、花粉症の症状緩和が期待できるとされています。

近年、りんごに含まれるリンゴポリフェノールが注目されています。

その理由は、リンゴポリフェノールに体脂肪をためにくくする働きや血糖値の上昇を緩やかにする働きが確認されているから。つまり、ダイエットにつながると期待されているのです。

りんごの実にも皮にもこのリンゴポリフェノールは含まれます。よって、一般的にはくし切りでいただきますが、無駄なく食べるには輪切りがおすすめ。これはスターカットという切り方で、この切り方をすると芯の近くぎりぎりまで食べることができますよ。


管理栄養士
長 有里子

sazukaru代表。管理栄養士。 39歳で体外受精を経験し、40歳で第一子を出産。自身の経験から、不妊治療をされている方に向けた「授かるごはん」講座を主宰する。 人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴をもち、現在は雑誌やサイトの栄養監修なども手掛ける。

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