パスタ料理を食生活に取り入れている方は多いはず。 最近、”火を止めてパスタを茹でる”という茹で方が話題になっているのをご存知ですか?

さて、それはどんな方法でしょうか?

パスタの話題の茹で方

パスタの作り方で一時期話題になったのが、ワンポッドパスタです。”ワンポッド”というのは、「ひとつの鍋」という意味で、パスタを茹でるのと具材やソースを作るのを同じ鍋で行うという方法になります。

そして今話題なのが、パスタを茹でるときに火を消してしまうという方法です。

普通パスタを茹でるときは、表示時間通りに火にかけ、麺を茹でますよね。しかしこの方法は、途中で火を止めてしまっても茹で上がるという茹で方になります。

やり方はこちら。
1.鍋に湯を沸かす。
2.パスタを入れ、くっつかないよう混ぜながら、全体が湯につかるようにする。
3.蓋をし、火を止め、表示時間まで置いておく。

こうすると、火にかけっぱなしにしなくても、ちゃんと茹で上がるんですよ。

ちなみに私は某テレビ番組でこの茹で方を知り、10年以上前からこの方法で茹でていますが、茹で上がりは普通に茹でたものと変わりません。

また火を止めているので、キッチンを離れていても安心なのが楽なところです。 この春からまたガス代や電気代が値上がりするため、光熱費の節約にも役立ちますし、暑い時期にパスタを茹でるときにもおすすめの方法です。

パスタの栄養は?

パスタは意外と食物繊維が多くとれる食品になります。 茹でたパスタの食物繊維量は100g中3.0g。食物繊維の多い玄米(炊いたもの)は1.4gなので、玄米の倍以上含まれています。

また、たんぱく質も100gで5.3gなので、豊富に含まれます。卵1個のたんぱく質が5.7gなので、同等の量が含まれるといえるでしょ。

なお、「パスタの黄色い色は、卵が入っているからですか?」という質問を受けたことがありますが、原材料に卵と記載のないパスタでは卵は使用しておらず、黄色い色は原料のデュラム小麦のセモリナに由来する色になります。

パスタの種類

本場イタリアのパスタ料理は1,000種類以上あるとされ、パスタの種類も300種類以上あるといわれていますが、日本で代表的なパスタ(ロングパスタ)はこちらになります。
・カッペリーニ…太さ約0.9mm(極細な麺)
・フェデリーニ…太さ約1.4mm(ジェノベーゼペーストに合わせるのがおすすめ)
・スパゲッティーニ…太さ約1.6mm(シンプルなトマトソースによく合う)
・スパゲッティ…太さ約1.9mm(魚貝のソースに合わせるのがおすすめ)
・リングイーネ…麺が楕円形(ソースのからみが良い)

まとめ

”火を止めてパスタを茹でる”という茹で方が話題です。

一般的にパスタを茹でるときは、表示時間通り火にかけて茹でますが、この方法は、途中で火を止めてしまうというやり方になります。 沸騰した湯にパスタを入れ、混ぜながら全体が湯につかったら、蓋をして表示時間まで火を止めておくと、普通に茹でるのと変わらない茹で上がりに。

火を止めている間はキッチンを離れられたり、光熱費の節約ができたりと一石二鳥。 パスタを茹でるときは”火を止める”を試してみてはいかがでしょうか?


管理栄養士
長 有里子

sazukaru代表。管理栄養士。 39歳で体外受精を経験し、40歳で第一子を出産。自身の経験から、不妊治療をされている方に向けた「授かるごはん」講座を主宰する。 人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴をもち、現在は雑誌やサイトの栄養監修なども手掛ける。

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