春が旬の人気の果物として、いちごがありますよね。栄養面では、いちごの成分としてよく知られているのがビタミンCです。

では、何個で一日分のビタミンCがとれるのでしょうか?また、いちごは果物なのか野菜なのかについてもお伝えします。

いちごは果物?野菜?

いちごは果物として店頭に出回っていますよね。しかし農林水産省では、概ね2年以上栽培する草木植物及び木本植物であって、果実を食用とするものを「果樹」として取り扱っています。

いちごは、一年生草本植物です。そのため、農林水産省はいちごを野菜として扱っており、園芸学では野菜に分類されています。

ただ一般的には果物として食べられていることから、店頭では果物として販売されており、総務省の家計調査では果物として扱われます。つまり、実生活では果物として流通しているということになります。

いちごはビタミンCが豊富!

いちごの栄養素として有名なのが、ビタミンCです。

ビタミンCの一日の推奨量は100㎎。いちご100gには62㎎のビタミンCが含まれているので、約10個で一日分のビタミンCがとれることになります。
赤く熟して甘いいちごほどビタミンCが多いとされているので、購入の際は色を目安にされるとよいでしょう。

また、煮込んでジャムにすることも多いいちごですが、ビタミンCは熱に弱いため、効率よくとるのであれば生のまま味わうのがおすすめです。

いちごで貧血予防?

貧血というと鉄不足がまず思い浮かぶと思いますが、貧血の原因は鉄不足だけではありません。赤血球の異常や不足も貧血の原因となり、正常な赤血球を作り出すためには葉酸などの栄養素が必要になります。
この葉酸を豊富に含む代表的な果物が、いちごです。

葉酸はあまりなじみがないかもしれませんが、貧血予防だけではなく、血管の健康を保って動脈硬化を予防したり、細胞分裂にも必要とされたりする大切な成分です。

葉酸もビタミンCと同じく熱に弱いため、生食できるいちごは葉酸の効率の良い供給源とされています。 いちご10個で、一日の推奨量の半分以上の葉酸をとることができますよ。

まとめ

ビタミンCが多いことで知られているいちご。では、何個食べると一日分のビタミンCがとれるでしょうか?

答えは、約10個です。

いちごにはビタミンCだけでなく貧血予防や血管の健康に役立つ葉酸というビタミンも豊富です。
どちらの栄養素も加熱に弱いので、成分を効率よくとるなら、生で食べるのがおすすめです。

とくにビタミンCは赤く熟していて、甘いいちごに多く含まれます。購入するときは、赤色が濃いものを選ぶとより栄養素をとりやすいですよ。


管理栄養士
長 有里子

sazukaru代表。管理栄養士。 39歳で体外受精を経験し、40歳で第一子を出産。自身の経験から、不妊治療をされている方に向けた「授かるごはん」講座を主宰する。 人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴をもち、現在は雑誌やサイトの栄養監修なども手掛ける。

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