大葉(しそ)といえば薬味として人気の食材ですが、とくに夏には料理にも使われますよね。

最近ではおうち時間が増え、家庭菜園やベランダ菜園で育てている方も多くなりました。

ただ、一回にそんなに量を使うことはないので、余らせてしまうことはありませんか? 今回はそんな大葉の保存方法をお伝えします。

大葉の栄養価は横綱級!

薬味の定番である大葉は、脇役的存在でありながらも栄養満点の緑黄色野菜です。たとえば、ベータカロテンはにんじんに多く含まれることで有名ですが、その量はにんじんよりも上。あらゆる食材の中でもトップクラスの含有量です。

他にもビタミンやミネラル、食物繊維も多く、栄養成分の含有量の多さでは群を抜きます

実は、薬味や添え物だけに使うのはもったいないほどの栄養価を含んでいる野菜なのです。

刻むと薬効がアップ

大葉の特徴は、やはりその香りでしょう。

大葉の香り成分であるぺリルアルデヒドには強い殺菌力があるため食中毒を予防する効果があります。

さらにこの香り成分は刻むことでより香りが強くなり、殺菌力も高まります

つまり、刺身の盛り合わせには食中毒予防で大葉が添え物として使われますが、下に引くのではなく、刻んでトッピングにしたほうが殺菌力は高まるということになります。

ドライ大葉の作り方

大葉は使いきれずに冷蔵庫に置いておくと、すぐしなびてしまいませんか?

栄養価や香りが高く、使い勝手が良い大葉ですが、日持ちがしないのは残念な面ですよね。

でも、大葉をドライハーブにすると、日持ちがアップ!

生よりは香りは少なくはなりますが、それでも十分な香りをもつ使いやすい薬味になります。

所要時間は数分です。レンジ加熱で簡単にできますよ。

・材料 (作りやすい分量)
大葉 5枚

・作り方
1.キッチンペーパーに大葉をのせる。

2.ラップをせず、600Wの電子レンジで1分加熱する。

3.カラカラになった大葉をキッチンペーパーで包み、手でもみ、細かくする。

まとめ

大葉は、薬味や添え物で使われることが多いですが、栄養価の高いれっきとした緑黄色野菜です。また独特の香りには強い殺菌力があり、食中毒を防ぐ働きも。

そんな大葉は使い勝手が良い反面、日持ちがしない野菜です。 そこでおすすめなのが、ドライハーブにすること。電子レンジで乾燥させ、細かくして保存しておけば、使い勝手の良い薬味になりますよ。

日本人の食事摂取基準(2020年版)

日本食品標準成分表2020年版(八訂)

・ 旬の野菜の栄養事典(吉田企世子/エクスナレッジ)

参考

管理栄養士
長 有里子

sazukaru代表。管理栄養士。 39歳で体外受精を経験し、40歳で第一子を出産。自身の経験から、不妊治療をされている方に向けた「授かるごはん」講座を主宰する。 人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴をもち、現在は雑誌やサイトの栄養監修なども手掛ける。

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