トマトは今や、形も色も種類が豊富。大玉の普通トマトやミニトマトだけでなく、中玉のミディトマトも定番に。また赤以外にも黄色や緑、赤紫などの色も登場しています。

では、これらの中で一番リコピンがとりやすいトマトはどれでしょうか?

リコピンのパワーはビタミンEの100倍!


トマトの成分で有名なのは、“リコピン“ですよね。

リコピンは色の成分で、美容などにかかわる抗酸化力が非常に高いという特長があります。
その作用は、同じく抗酸化力が高いとされているビタミンEの100倍以上になるという報告も。

体の老化は、活性酸素が影響しています。


活性酸素とは、体をサビつかせる力が強い酸素のこと。ストレスや喫煙、飲酒や排気ガスなど、現代的な生活によって活性酸素は増加しやすくなるのですが、紫外線もそのひとつ。

夏は紫外線を浴びやすく、活性酸素が発生しやすい時期です。うっかりすると、老化のスピードを早めてしまうことも…。そこで活躍してくれるのが、トマトのリコピンなのです。

リコピンをお得にとる方法

リコピンは、赤い色素成分です。よって、リコピンをとるなら、赤い色のトマトを選びましょう

また、普通の大玉トマトとミニトマトを比べると、どちらによりリコピンが含まれるでしょうか?


答えは、ミニトマトです。

リコピンはトマトの皮に多く含まれるため、同じ量であれば皮の割合が多いミニトマトの方が多くとることができます。その量は大玉トマトの2.5倍も!

包丁いらずで使いやすいミニトマト、栄養もとりやすいとは、うれしいですね。

夏のアンチエイジングNO.1料理は、ラタトゥイユ!?

またリコピンは「油と組み合わせる」+「加熱をする」ことによって体内への吸収率が高まるという特徴があります。

よってパスタソースにするのはもちろん、夏の定番であるラタトゥイユはいちおしのメニューといえるでしょう。

ちなみにリコピンは熱に強いので、加熱で抗酸化パワーが弱まる心配はありません。

まとめ

トマトに豊富なリコピンは、抗酸化力が強いのが特長。このリコピンは皮の部分に多く含まれるので、効率よくとりたいなら、皮が占める割合の多いミニトマトを選びましょう。

また、加熱をしたり油と合わせたりすることで体内への吸収率が高まるので、料理としてなら、トマト煮込みは最適。夏なら、ラタトゥイユでトマトをいただくのがおすすめです。

・旬の野菜の栄養事典(吉田企世子/エクスナレッジ)

カゴメ(トマト大学)

参考

管理栄養士
長 有里子

sazukaru代表。管理栄養士。 39歳で体外受精を経験し、40歳で第一子を出産。自身の経験から、不妊治療をされている方に向けた「授かるごはん」講座を主宰する。 人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴をもち、現在は雑誌やサイトの栄養監修なども手掛ける。

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