ビールのおつまみに“枝豆”という組み合わせは定番中の定番ですよね。

でもこの組み合わせ、おいしいだけではなく身体にも良いといわれますが、それは本当なのでしょうか?

枝豆と大豆の関係

夏の風物詩ともいえる枝豆は、大豆と大きな関係があることをご存知ですか?

枝豆は、大豆の未熟な状態を味わうものになります。

つまり、収穫時期が違うだけで、枝豆と大豆は同じ植物なんですよ。

そして“畑の肉”と呼ばれる大豆と同じく、枝豆も良質なたんぱく質やビタミン群、ミネラルや食物繊維を豊富に含む、夏野菜の優等生。

茹でるだけでおいしくいただけるので、手軽に栄養が補給できるという点でも優秀です。

ビールに枝豆は理にかなっている?

ビールに枝豆のセットはいつ食べてもおいしいものです。でも、とくに夏に食べるこの食べ合わせは最高ですよね。

さらにこのコンビは肝臓のケアにも役立ち、理にかなった組み合わせとなります。

枝豆は抜群の栄養価を誇りますが、その中でもとくに必須アミノ酸である“メチオニン”がアルコールとの関係においてポイントに。

メチオニンは、肝臓のアルコール分解を助ける働きがあります。そのため、ビールだけではなく、お酒全般に枝豆はぴったりな組み合わせとなるのです。

さらにコレステロール値の上昇を抑えるレシチンという有効成分も含むので、お酒が好きな人にはとても心強い食材といえるでしょう。

肝臓におすすめのプラスワンメニュー

アルコールの分解をスムーズにするには、メチオニンのほかにビタミンB1やビタミンCも必要とされます。

枝豆はこれら3成分をすべて含むので、やはりお酒には最適の食材ですが、ビタミンCの量はそれほど多くないのが惜しいところ。

ゴーヤチャンプル

そこでおすすめしたいのが、お酒と枝豆のセットにゴーヤチャンプルをプラスすること。

ゴーヤにはビタミンCが豊富に含まれるうえ、ゴーヤのビタミンCは加熱に強いのが特長です。よって、炒めて作るゴーヤチャンプルでも、ビタミンCを効率よくとれるということになります。

ポテトサラダ

夏には旬ということでゴーヤチャンプルがおすすめですが、オールシーズン対応のメニューとしては、ポテトサラダがおすすめです。

じゃがいももビタミンCが豊富な食材。そしてゴーヤと同様、加熱に強いビタミンCを含みます。

枝豆もポテトサラダもコンビニで手に入るので、手軽に肝臓ケアができますよ。

まとめ

定番の“ビールに枝豆”という組み合わせは、おいしいだけではなく、アルコール分解を助けるという意味でも理にかなった組み合わせです。

ただし、より肝臓にやさしい食事を目指すなら、枝豆にプラスしてゴーヤチャンプルやポテトサラダを組み合わせるのがおすすめになります。

枝豆には少ないビタミンCが補われ、アルコール分解がよりスムーズになりますよ。

・日本食品標準成分表2015年版(七訂)

・旬の野菜の栄養事典(吉田企世子/エクスナレッジ)

参考

管理栄養士
長 有里子

sazukaru代表。管理栄養士。 39歳で体外受精を経験し、40歳で第一子を出産。自身の経験から、不妊治療をされている方に向けた「授かるごはん」講座を主宰する。 人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴をもち、現在は雑誌やサイトの栄養監修なども手掛ける。

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